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HOME  >  日中未来共創プロジェクト  >  日本知識大会  >  概要と問題集  >  笹川杯全国大学日本知識大会2014

日本知識大会

笹川杯全国大学日本知識大会2014

開催概要

開催日:
2014年11月22日、23日
大会レベル:
全国
開催大学:
北京大学
参加人数:
370人(89大学)
主催:
日本科学協会、北京大学
特別協賛:
日本財団
協賛:
全日本空輸株式会社(ANA)、株式会社講談社、人民中国雑誌社、中国教育図書進出口有限公司、社会科学文献出版社、講談社(北京)文化有限公司、実用日本語検定(J.TEST)運営委員会
後援:
中国教育部高校外語専業教学指導委員会日語分会、中国国際放送局(CRI)️ 、中国青年報社、中国高校傳媒聯盟、中国高校国際交流社団聯誼会、(独法)国際交流基金北京日本文化中心、在中国日本国大使館

受賞結果


団体戦:
一等賞 洛陽外国語大学
二等賞 北京大学
三等賞 南京工業大学
個人戦:
一等賞 馬羽潔(東華大学)
二等賞 徐愷(北京理工大学)、袁通懼(西南民族学院)
三等賞 劉梦思(閩南師範大学)、張佳鳳(華中師範大学)、許軍(洛陽外国語学院)
賞の種類:
団体 一等賞 1校、二等賞 1校、三等賞 1校、優勝賞、優秀賞
個人 一等賞 1名、二等賞 2名、三等賞 3名、優勝賞、優秀賞
団体・個人 杰出指導教師賞、優秀指導教師賞

参加大学

  • [黒龍江省]
    東北林業大学

    [吉林省]
    北華大学
    吉林大学
    吉林大学珠海学院
    吉林華橋外国語学院
    長春師範大学
    延辺大学
    長春理工大学
    吉林師範大学

    [遼寧省]
    沈陽師範大学
    大連外国語大学
    大連海事大学
    遼寧師範大学
    東北大学
    大連民族学院
    斉斉哈爾大学
    大連理工大学
    瀋陽航空航天大学
    東北大学秦皇島分校

    [内蒙古自治区]
    内蒙古民族大学外国語学院
    内蒙古師範大学
  • [北京市]
    首都師範大学
    北京科技大学
    北京外国語大学
    中国人民大学
    清華大学
    北京理工大学
    北京師範大学
    北京工業大学
    中央財経大学
    北京林業大学
    北京言語大学
    北京大学
    北京郵電大学

    [天津市]
    天津外国語大学
    天津科技大学
    天津師範大学

    [河北省]
    河北経貿大学
    河北大学

    [甘粛省]
    西北師範大学

    [山東省]
    山東大学
    青島理工大学
    山東師範大学
    山東工商大学
    青島農業大学
    魯東大学
    聊城大学
    中国海洋大学
  • [江蘇省]
    南京工業大学
    蘇州大学
    南京信息工程大学
    江南大学
    南京航空航天大学
    蘇州科技学院
    南京大学
    南京師範大学

    [河南省]
    河南大学
    南陽師範学院
    許昌学院
    洛陽外国語学院
    南陽理工学院

    [湖北省]
    中南財経政法大学
    華中科技大学
    華中師範大学

    [陕西省]
    西安交通大学城市学院

    [安徽省]
    安徽大学
    安徽農業大学
    合肥学院
  • [上海市]
    復旦大学
    上海師範大学
    上海海事大学
    東華大学
    華東師範大学
    同済大学
    上海外国語大学

    [浙江省]
    浙江越秀外国語学院
    寧波大学
    浙江工商大学
    杭州師範大学

    [四川省]
    西南民族大学

    [重慶市]
    四川外国語大学
    西南大学
    重慶大学

    [湖南省]
    湖南師範大学
    黄岡師範学院

    [福建省]
    闽南師範大学
    福建師範大学

    [広東省]
    広東外語外貿大学
    広東海洋大学

    [海南省]
    海南大学

「笹川杯全国大学日本知識大会2014」参加者感想文

合肥学院 日本語科 4年 王蕾 (大会参加者) (日本語原文)

合肥学院日本語科4年生 王蕾

 合肥に戻ってもう一週間になりました。今ではこの北京の「旅」を振りかえてみると、まるで夢のようなことで風とともに消えてしまうのです。心には「体験できて、よかった」としか思いません。
 七月の半ば、王先生よりうちの学校も今回のクイズ大会に参加できるというニュースを受けまして、興奮して喜びました。
 七月の末、学校内の初戦がありました。夏休みの日でしたが、皆さんが熱さをおして家から学校まで集まって、学校内試験を受けました。そして十何人の中で三人が北京にいくことになりました。私がその中のラッキーの一人です。 その日から、私たち三人が四ヶ月の間一緒に戦って、辛かったが楽しい時間を過ごしました。 新学期が始まった後、あっという間に最後の日が来ました。11月の21日、王先生とともに四人で合肥から新幹線に乗って北京に到着しました。今時の北京では、銀杏の最盛りでした。
  いよいよ本格的な戦いが臨みました。22日の午後、三人で試合に出てきました。残念ながら、「必須問題」の部分が無事順調でしたが、「早押し問題」の部分で失敗してしまいました。三人とも悔しくてたまらなかったのです。競争というのは、そんなに残酷なことと初めて分かりました。
 「頑張っていたのに...」と気落ちて自己を咎めていたとき、王先生が「しっかりしてね。よく頑張っていたと分かっています。全力を尽くせば、後悔はしないじゃないか」と私を慰めてくれました。 確かにそうです。私が悔しかったけれども、後悔は一度もしませんでした。失敗は苦しみですが、甘えよりも人生に珍しい体験ではないでしょうか。今日からこの四ヶ月を顧みると、その時私がいかにも充実した毎日を送っていたと実感しました。日本に関する知識をたくさん勉強になったことは言うまでもなく、大学卒業を前にして有意義な一筆を添えたのです。 ここにて、どうしても感謝したいひとがたくさんいます。まずは、指導してくれて、最後まで付き合って王先生に感謝の意を表したいです。そして、共に戦って楽しい時間を過ごしたチームメートの二人にありがたいです。今回の大会を参加したのをきっかけに、三人は親しくなったことは大きな収穫だと思います。最後に、こんなすばらしい機会をいただいた日本科学協会、主催の北京大学及び協力していただいた皆様に感謝しております。多くの関係者のお陰で有意義な活動に参加できたことは分かっています。
「体験できて、よかった!」

合肥学院 日本語科 4年 柏栄興 (大会参加者) (日本語原文)

一期一会の縁

合肥学院日本語科4年生 柏栄興

 「一期一会」という言葉はずっと前も見たことがあったが、正直に言えば、その本当の意味を理解したのは最近のことだ。それは2014年「笹川杯」日本知識大会を参加に準備する時出たもので、少し調べたら、「いちごいちえ」という読み方もおかしいと思う。 百年前の大将井伊直弼はそう解釈した。「人との出会いを一生に一度のものと思い、相手に対し最善を尽くす。」これは私が今回の大会で得られた最大の収穫と言えよう。笹川杯のおかげで普段内向的な私は自分世界の扉をあけた。同じチームの仲間同士との絆もいっそう深めた。試合現場や、泊まるホテルにもできるだけ全国から集まった日本語学習者と話し合ったり、お互いの勉強現状を交流したり、本当に勉強になった。私は華中科技大学と中南財経大学のある院生と日本語についていろいろを話して、自分の視野も広がった。ひいて北京大学の食堂で笈川幸司先生と一緒にご飯を食べたこともあった。 この笹川杯に出るため、うちのグループはさまざまな準備をしたが、結局、負けた。グループのほかの二人は本当によく頑張ってきた。毎日日本に関してあらゆる事を調べて、覚えてきた。私が担当するのは日本地理や社会面などで、彼女たちの準備は自分より非常に心を込めた。ここで改めて二人に申し訳ないと言いたい。 まもなく卒業する私にとって、今回の笹川杯は大学生涯最後の日本語勝負の舞台かもしれないが、決してこれで日本および日本語とけじめをつけない。今回の大会をきかけとして、知日派となる私たちは中日友好に重大な責任がある。この交流の橋が私たちによりもっとしっかり築かなければならない。自分もこの度に出会ったすべての物事を一生に一度だけの貴重な記憶として深く心に刻んでいく。

合肥学院 日本語科 4年 胡佳佳 (大会参加者) (日本語原文)

ありがとう

合肥学院日本語科4年生 胡佳佳

 今回、北京大学で主催した笹川杯日本知識クイズ大会に参加することができて、本当に感謝している。今も時々大会前後の様々なことについて思わずに思い出す。夏休みから初冬に入るまでずっとその大会が準備していた。最初から、私は合肥学院の学生としてこの大会が参加することができるという知らせを知ってから、絶対に全力を尽くして、今から一秒たりとも無駄にするなと決心した。そして、二人のクラスメートとお互いに促し、それぞれの得意な分野の知識を準備した。一年生の時からずっと日本の文学と歴史への興味を持っている私は、自然に文学と歴史の部分を担当した。「日本の歴史と文学でしょ。絶対問題ない!」とその時の私、そう思っていた。でも、三冊、四冊の本を読んで、歴史上の人物とか、歴史で有名な事件とか、有名な文化人と彼らの生涯などを整理した後、自分のノートで蜘蛛の糸さながらの関係線を見て、本当に何の手がかりもなくて、困っていると感じただけだった。思った以上に何倍、何百倍も難しかった。その一方で、万物の関係は本当に不思議なものだと感心したものもある。こうした緊張したり楽しみを探したりした状態で、クイズに関係しそうな知識をできるかぎり頭に入れた。その知識の勉強がまるで宝のようなものが手に入れるようで、私も毎日たゆまずに疲れても勉強し続けていた。また、日本という国への理解もだんだん深くなってきた。私はただ本を眺めて学ぶのではなく、より全面的に日本を理解できようと信じている。将来は仕事の分野にかかわらず、日中関係の促進に少しても貢献できればいいと考えている。頑張り続けられない時にいつもそう自分自身に励ます。今から振りかえてみれば、その何ヶ月の準備期間で本当に毎日充実な生活を過ごした。今もいい記憶になった。 大会の前夜に三人で整理したノートやプリンタした資料などを最後に復習した。中身はどのページもびっしり文字で埋まり、色々な色や書体で注釈がつけられていたものを見て、心の中でなんとなく感動というか、感謝というか、言葉で表せない気持ちが湧いてきた。日本各地の手描き地図もたくさん盛り込まれていた。それは全部三人で心を込めて作られたもので、何ヶ月をかけて作られたものだ。今回の大会でいい成績を取らなかったとしても、私は今回の大会で三人のグループが完璧に各自の責任を担ったと思っている。学校の王先生のことも、二人のクラスメートも、また、大会の参加者皆さんと開催した皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思う。 最後に、「笹川杯」日本知識クイズ大会がますます発展し、全国の日本語関係催事のトップとなりますよう心からお祈りします。またいつか「笹川杯」で皆さんとお会いできること、そしてより多くの大学の選手に参加してもらえることを期待しております。

合肥学院 日本語教師 王重斌 (日本語原文)

日本知識大会との絆

合肥学院 日本語教師 王重斌

 「笹川杯日本知識大会」は今年になってもう十回目となり、人間に譬えれば、活気のある小学校四年生にあたると思う。「彼女」(笹川杯日本語知識大会)の名前を初めて知ったのは「彼女」が三歳の時だったが、でも残念ながらすれ違った。その翌年、恵まれた私は「彼女」と手を繋ぐことができた。つまり2007年の華東地域大会に参加できて、そして最後に優勝団体として日本へ遊学できるということだ。その時の笑い、涙、感動、見聞など、ずっと大切にしてきて、美しく生き生きした思い出になったのだ。 あれからもっと自信になった私は無事卒業し、今の日本語教師の仕事を見つけた。時々学生たちに「彼女」との出会いなどを喋ったりもして、羨ましい表情を見せてくれた。彼達にもこんな有意義な活動に参加してもらいたかったのだ。去年の5月こんなチャンスがやってきた。今年も日本科学協会の顧先生のおかげで、もう一度参加できた。「やっぱり彼女とは縁があるな」と感じた。 さて、七月中旬から学校内の選抜を行い、何十名の応募者から最も優秀な学生3名を選んで、さまざまな日本に関する本を渡した。それから選手たち自分で独学し始め、こちらからも時々指導してあげた。普段の授業で日本についての知識を教えることもあるが、体系的ではなく、今度の知識大会の準備のおかげで、学生も日本のさまざまな関連知識を吸収することに積極的に取り組んでいた。 いよいよ大会が行われる日になった。私は学生3人を引率して、北京への旅に出た。新幹線の車内で同行の他大学の先生と選手たちにも会った。「旅は道連れ」と言われた通り、互いに話し合ったり、交流したりして、楽しい時間を過ごした。11月22日、知識大会は正式的に開催し、我が校は午後の試合に参加した。結果はどうであれ、選手みんなは頑張ってきた。確かに励んでくれた吉田さんが言われたように、努力する過程に宝があり、将来きっとピカピカするだろう。重要なのはこれからである。  全国89校から優秀な日本語学習者が300名近く北京大学に集まり、こんな盛大な大会を催すにはきっとたくさんの努力と協力も要るに違いない。関係者のみなさんに心からの敬意を表したい。みんなの力合わせによって、「彼女」はもうこんな立派なものに成長してきた。これからもっと成熟になると信じている。 こういう民間レベルでの文化交流は必ず両国の明るい未来に大いに役立つから、永く続くように願っている。

遼寧師範大学 胡溪楠 (大会参加者)

 「笹川杯全国大学日本知識大会2014」が、12月22日〜23日に北京大学で行われた。大学に入って以来、全学を代表して試合に参加したことが一度もなかった私は、今年遼寧師範大学を代表として、2014年の笹川杯に参加して、光栄であった。準備する間、よりよく日本を理解する機会を得て、とても勉強になった。 笹川杯は私にとって初めての幸運な体験でした。優秀賞だけを手に入ったけれども、授業の中では学べないいろいろな知識を受けた。自分は沢山知らない知識があるから、もっともっと努力するべきだ。最後に、日本財団、日本科学協会と北京大学の皆方に感謝したいです。

遼寧師範大学 張夢 (大会参加者) (日本語原文)

 笹川杯に参加する機会を与えてくださった大学に本当に感謝したいです。今度の旅は今までの大学生活での一番幸せな体験です。二年生の私にとって、勉強すべきものはまだまだいっぱいあります。そんな立派な先輩たちを見てから勉強する気もいっぱいに出てきました。日本の文学だけでなく、政治、地理、文化などの数え切れない知識を身につけなければなりません。決勝戦での問題のなかで、答えられるのはいくつかあります、答えられない問題でもその答えをきちんと覚えました、要するに、いい勉強になりました。 今度のコンテストの形も多種多様です。早押しの部分は反応が早すぎて減点は20点もありました、悔しくてたまりません。でも、早押しという部分は好きです。刺激で体験したことがないものです。今では、早押しの手際をよく覚えたと思います。 コンテストの優勝を取った先輩たちに羨ましい感じがいっぱいです。日本へ訪問することができて本当に良いですね。日本へ行って、本場の日本の雰囲気も感じられれば、生の日本語も話せます。今度のコンテストではいい成績が取られませんでしたが、いまからの一年間の間に、精一杯日本語を勉強することにしました。自分の努力を通して来年の笹川杯もう一度参加したいと思います。その時、自分の勉強の成果を思いっきり発揮しようと思います。

天津科技大学 周芸池 (大会参加者) (中国語原文)

私の時間が再び文化と隔たりませんように——「笹川杯」日本語知識クイズ大会に参加して

 笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会に参加して、自分には収穫がたくさんありました。とても貴重な経験で、深い意味があると思っています。 笹川杯は中国全土の日本語を学んでいる大学生が集まって競技する機会を提供することで、より広い視野から自分の日本語レベルと日本に関する知識の把握度を理解させてくれます。笹川杯の出題範囲はとても広く、日本の政治、歴史、地理に関するものから、スポーツやアニメといったエンターテインメント性のある問題まであります。このバラエティは、日本語を学んでいる大学生が教科書の枠に止まらず知識の幅を広げ、日本を全面的に理解してくれるようにという笹川杯の目的の一つを反映したものですね。 最も印象に残っているのは東華大学の個人戦の選手で、今年の笹川杯個人チャンピオンにもなった彼女の回答ぶりは非常にすばらしいものでした。早押しクイズは豊富な知識を持っておくだけでなく、平常心と敏捷な動作も求められます。彼女はその両方を兼ね備えていたので、何度も自分で解答する機会を勝ち取って点数をはるかに稼ぐことができたのでしょう。彼女の姿に心持ちを調整する重要さを見ました。何事にも落ち着いて向き合うことが大事なのだと。 我がチームは最終的に決勝進出できませんでしたが、予選での活躍、特にチームワークの面では、自分たち自身も引率の楊先生も非常に満足しています。勝負そのものが肝要なのではなく、大会に参加することと自ら努力することが一番大事で、こうした体験ができただけでも十分です。

南京大学 全程 (大会参加者) (日本語原文)

 将棋用語に「勝って偶然、負けて当然」という言葉がある。何かを始める時には、「失敗しても当たり前だ」という心構えで、腹をくくって前進するのだ。就活の最中に学校の代表に選ばれて、全国大学生日本知識大会に参加することになった私は全力を尽くしたが、個人戦のPK戦で負け、ベスト6に進出できなかった。 それでも、知識大会に参加してよかった。日本知識大会を通じて、自分は何を得たかについて、私は考えている。 まずは、優秀な選手との出会いだ。全国88校の選手と一堂に集まり、正々堂々に競い合うこと自体、自分にとってはいい経験になった。人の上には人があり、自分よりも優れている学生たちとの出会いにより、自分の不足しているところを補い、さらに強くする原動力にもなる。  それから、日本語専攻の学生としては将来どのような人材になるべきかについても考えていた。某会社の人事と面談したとき、ほとんど日本語専攻の学生は言語以外に専門的が知識を持っていないと言われたこともある。しかし、中国と日本の協力がさらに深まるにしたがい、相手の国をよく「知る」人材に対する需要もさらに拡大していくとのことである。木寺大使がおっしゃったとおりである。四年間語学を中心として勉強してきたが、日本語が話せるだけではなく、日本の文化・社会をさらに深く知り、高レベルのコミュニケーション能力を身につけた人こそ、中国と日本の間の架け橋としての役割を果たすかけがえのない人材になれる。  二日間の短い時間だったが、自分の視野を広げてくれ、そして自分の将来似ついていろいろ考えさせられた日本知識大会に感謝したい。

南京大学 外国語学院 日本語学科 4年 侯玥江 (大会参加者)

勝利への渇望をずっと捨てないで

南京大学外国語学院日本語学科四年生 侯玥江

 楽しい経験でした。知識大会に準備するうちに、日本についての豆知識をいろいろ覚えてきて、気がついたら日本のことをもっと好きになりました。
 大会に参加するチームは89もあって、大会を見ながら、同じく日本を勉強して優秀な人がこんなに多いのかと感心して、自分もしっかり頑張らないとと思うようになりました。勝つときの楽しさや負けたときの悔しさなどを味わって、とてもいい勉強になりました。
 感謝の意を申しあげます。

南京信息大学 田雪 (大会参加者)

はじめまして、笹川杯

 2014年11月21日、楊先生と先輩たちと一緒に北京へ笹川杯日本知識大会を参加しに行った。残念なことに、決勝戦に入らなかったが、とてもいい勉強になったと思う。各大学から集まる優秀の選手たちのおかげで、すばらしい競争を見せていただいただけでなく、日本に関する知識も広げてくださった。来場された先生の方々の説明もご丁寧だった。 この笹川杯の目指すところは中国の学生たちにリアルな日本をわかってほしいのだと、日本財団理事長尾形武寿さんと閉幕式にご出席になったゲストの皆様の共同願いだ。その学生たちに中日関係における問題の解決方法を見つけてほしいと尾形さんはこう発言された。日本語を学習するというのはただ言葉を身につけることではない。日本を客観的に理解し、中日関係を推し進めるべきなのだ。私はこれからもがんばって、その架け橋になればいいと思う。

南京信息工程大学 韓子強 (大会参加者) (日本語原文)

南京信息工程大学 韓子強

 今回の笹川杯知識大会を参加させていただき、誠に光栄だと思える。
 今年、自分は四年生になり、日本との繋がりも強くなった。就職活動が迫られた今、余裕に日本文化を楽しむどころか、専門知識に頭を搾るにも精一杯なのだ。参加の知らせが耳にした時、自分をそんな能力があるかなと彷徨って、やるしかない、何とかなると決意した。北京に到着後、試合が始まった。二日の競い合いを渡って、大会は終わりを迎えた。私のチームは予選で一度トップになったが、残念ながら、最後のミスにより、目の前の好機が逃がされた。まぁ、結果はともあれ、自分はがんばったという事実が残された。今大会を参加することにより、自分の専門知識はまだまだ足りていないと痛感した。
 今回の大会を通じで、私は沢山の知識を身に付け,この有意義な二日間はもう一生にも忘れられない思い出となり、人生の宝物になった。

南京信息工程大学 経潇 (大会参加者) (日本語原文)

南京信息工程大学 経潇(原文日本語)

 今回、「笹川杯」日本知識大会に参加できたのは私にとって幸いなことでした。受賞をもらいませんでしたが、中国で一番有名な大学で、全国からの日本語を勉強する学生と戦い合ったのもすばらしい経験でした。「笹川杯」は中国人に日本をもっと知るチャンスを提供し、学生を日本語だけでなく、日本文化や歴史などにも目を注がせました。中日友好に役立てる大会だと思います。

大連外国語大学 大学院生1年 陳傑 (大会参加者) (日本語原文)

大連外国語大学大学院1年 陳傑

 (今年の笹川杯日本語知識大会が終わりました。全国からの89校の大学からの選手たちはこのすばらしいコンクールに参加しました。選抜試合のルールは6組に分けられたチームは一組ずつ3回対決し、1回の対決には5チーム参加するとのことです。初戦を突破する6チームは決勝戦に進入するということです。 メンバーの張さんと楊さんと一緒に半年前からこのコンクールに参加するために手分けして準備し始めました。張さんはアニメや文学分野の内容を担当し、楊さんは文化、政治と経済、僕は歴史と地理分野の内容を担当します。ずいぶん辛い半年でしたが、私たちはあきらめることはありません。こういう困難を乗り越えてきたこそ、私たちは自信満々な姿をみんなに見せることができます。そして、最後は225点の超高点数で最初の試合で優勝しました。 残念なことに、決勝戦に進入できなかったです。ルールによって、一組には点数が一番高いチームしか決勝戦に進入できないので、230点を取った洛陽外国語学院は決勝戦へのチケットを手に入れまして、そして、今回のコンクールの最後の勝者になりました。 決勝戦をみたとき、納得できないというか、悔しいというか、気持ちが複雑でした。もう少し、もう少しなら、僕はあのステージに立たれると思ったら、より悔しくなりました。しかし、人生はすべて思うように進んでいくというわけではありません。負けたのは負けた、あくまでも勝者に負けたというように思ったら、それほど悔しくなくなりました。 とりあえず、今回のコンクールは円満に閉幕しました。今回のコンクールを通じて、日本文化への理解を深めると同時に、自分の準備不足のところがわかるようになりました。このようなすばらしいコンクールがもっと開かれるならいいと思います。いつか、僕は勝者になれると信じています。

華中師範大学 日本語学科 張佳鳳 (個人戦3位)

質素な時間の中の静かな開放

 ノートに挟んだイチョウの押し葉は、北京での午後に暖かい秋の日差しの中で記念に拾ったものです。見渡す限り、アンズのような明るい黄色が、日光の下で金のようにきらきらしていたのがとても気に入って。秋風の中で降りしきる姿は、しなやかで、上品で、見ていると大会の準備で緊張している心が落ち着きました。今回2014年の笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会で個人戦3位を獲得できたのは、この美しい秋の景色に感謝すべきなのかもしれません。心は感謝感激でいっぱいですが、このすばらしい経験をあっさりと文字にまとめてしまうことをお許しください。 ひっそりと強気になったり卑屈になったりしながらやってきましたが、実のところあまり自信はありませんでした。ですが振り返ってみると「まめにやっていれば天の報いがある」と次第に分かってきて、この機会をくれた恩師にも心一杯の感激と感謝を覚えるばかりです。大学で3年何を習ったか尋ねられるとしばらく言葉につまり、大会参加前にも消極的で、果たして自分が大学代表として参加する覚悟があるのかなどと考えていました。しかしクイズが始まってみると意外にもこれまでの積み重ねが本当に役に立つこと、先生の再三の教えは印象深く覚えておりしかも使い道があることに気付いたのです。自分の感触は4つのキーワードでまとめられると思います。

キーワード1 積み重ね
 1年次で「日々の積み重ね」という日本語を習いましたが、大会後に改めて積み重ねの大切さを感じています。意識して学ぶことも無意識に聞くことも含め積み重ねは大切です。知識クイズ大会の準備は1日や2日ではできません。大事なのは普段からの積み重ねで、できる限り多くの分野を学び知ることです。 この点で特に感謝したいのは外国人教師の石橋一紀先生です。先生はいつもとても謙虚に自分が教室で口にしたのはどれも「無駄話」だとおっしゃっていましたが、博学な先生はできるだけ受講生の視野と考える深さを広げようと、どんな分野でも一言の説明をくださいました。最も貴重な教えは国籍、政治、偏見を投げ捨てて客観的に考える姿勢です。印象に残っているのは、先生は中国の試験志向の教育が嫌いなので自分の授業は試験対策を優先しないとおっしゃっていたことです。先生の目的は私達に本当の意味で知識を覚えさせることであって、苦しい時の神頼みではなくなった後にすべて忘れてしまうような知識ではなく、先生の試験も常に私達の個人的な考え方や見方を見るものでした。先生の教育理念はすばらしいと思うので、先生の講義は一言一句も聞き落とさないように真剣に聞きました。たとえ何度目かになる内容だとしても、いわゆる「無駄話」だとしても。毎回100%理解して把握したとは言えませんが、本当に学びになるところはありました。 先生の「無駄話」のおかげで無意識にさまざまな分野の知識をつかむことができ、しかも楽しみながら学習できたことは事実が証明しています。自分に丸暗記を強制したものだったら長く覚えておく効果はありえませんでした。大学の日本語学習では、普段から先生方が毎日の講義前に最新のニュースや情報を共有してくださるので、いつの間にか視野を広げることができていました。この普段の習慣が私にとって最適な定着と積み重ねだというように考えると、今回の栄誉は本当に先生方のおかげです。

キーワード2 興味
 孔子の言葉に「知るは好むにしかず、好むは楽しむにしかず」というものがあります。これには心から賛同し、また強い実感もあります。もし日本が好きでなければ恐らく大会に興味を持つこともなく準備の苦労もしなかったでしょうし、勿論この栄誉を手にすることもありませんでした。 大学に入って初めて、それまで学習経験のない日本語にふれるのは、アニメも見ず日本に対する知識も少ない人にとっては間違いなくかなり不安なものです。私自身も最初は今ほど日本語に熱中していませんでした。ですが幸い投げ出すこともなく、よく分からないときでも努力して上達することは忘れませんでした。いつから日本語が好きになったのか、日本が好きになったのかははっきりと覚えていませんが、日本に対するあこがれと愛情が日に日に増していることは確信できます。 日本語について最初に興味を持ったのが日本文学でなかったことは恥ずかしいのですが、きっかけはそれほど重要ではないと思います。重要なのは今こうして日本語を学び日本語に強く引きつけられていることです。初め日本のアーティストが好きでテレビ番組をたくさん見ていたら、だんだんと日本が好きになってきて、関心のある分野も広がってきました。実は気付かないうちに知識の面でもかなり広がっていたのだと思います。もしかすると、関係するものが何でも好きになってしまう気持ちが、自分の好む、楽しんで学べるものを見つけられることにつながったのかと思うと、何という幸運でしょうか。 他にも敬愛する李俄憲先生のお力は欠かせません。いつも講義では日本を理性的に判断して理解するようにと教えてくださったおかげで、日本への尊敬と好きな気持ちを日増しに高めるだけでなく、理性的に客観的に物事を捉える姿勢も身についたのです。1年次2年次にはよく先生の噂を耳にしました。学生に厳しい先生だとか凶悪だとか、噂は長く聞いているとどうしても本当だと信じてしまいます。しかし事実はそうではありませんでした。3年次でいざ本当に李先生の講義を受ける機会があり、何回か受講するうち、学生に対する先生の良心や苦心がだんだん分かるようになってきました。まさに先生が日本語でおっしゃった「老婆心ながらも、諸君に何でも教えたいです」という通りなのです。先生の「親心」には感動し、また数十年にもなる先生の文学の教養にも敬服しました。噂がどこから出たものかは知りませんが、先生と接触さえすればきっと先生の配慮を理解して感謝でき、その博学さに敬服するはずだと思います。いつも一見すると気の向くまま進められているような講座ですが、毎回「国と人のために心を砕く」感性にはとても感慨を覚えます。毎回、先生が共有してくださる日本の見聞は、日本に行ったことがない私にとって感慨深く、自分の日本に対する興味と好感も自然と深まります。先生の講義では日本に対する認識を深めるだけでなく、多くの人生の道理を悟ることもできるのです。

キーワード3 感動
 今回の大会に参加した過程で、他チームの選手と競い合う中から得られたものが多いだけではなく、心に刻まれた感動も確実にたくさんあります。とりわけ印象深いのは、日本財団の尾形武寿理事長による閉幕式での挨拶です。 尾形理事長は間もなく70歳というお歳ながら、青年の心と大志で引き続き仕事に貢献し、中日の民間友好交流活動に貢献したいとおっしゃっていました。確かに70の年寄りという感じは少しも受けず、その仕事への姿勢に感動し、その大志に励まされました。勉強する段階にいる若い学生がいつか中日交流業務の第一線で幹部になれるようにという期待が理事長と来賓の皆さんの願望ですが、私も心から自分自身、自分達の世代が期待に背かず、理事長の意気込みと決心に負けないで、絶えず勇敢に前進し努力することを望んでいます。 理事長は、こうした学生向けイベントに注力し続ける理由に言及されたとき、若い大学生は新しい事物を受け入れるのに最適な年齢層であり、こうした大会イベントを通じて、学生たちの日本に対する全面的で客観的な理解を促し、教科書、映像作品、報道によって作られた「日本のイメージ」という固定観念から脱却してほしいと述べられました。確かに、言語は鏡に似て、ある民族の文化が含むものを示しています。日本語の学習中は絶えず日本の独特な文化を経験していると同時に、日本文化と接触する中から、文化の理解をベースにしないと本当の意味で言語を学ぶことはできないと徐々に分かってきました。日本語に触れる前の日本にたいする認識は本当に一面的で視野の狭いものだったことは否定できません。日本語に触れる中でゆっくりと文化も理解できてから、敬慕の念と好感がより増しました。私自身を通じて人々の固定観念を変え、理性的に日本を判断し理解してもらえるようになればという希望もあります。 中日関係の起伏に富んでいる中でも日本財団や関連団体がたゆまず努力を続け、中日の友好交流のために作り出した貢献に感動し、長い間で中日友好のために黙々と自分の青春を捧げてきた人々にも感動しました。

キーワード4 感謝
 今回2014年の笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会で個人戦3位を獲得できて最も強く感じたのは感謝の気持ちです。 中日関係は楽観を許さない状態で、よく親戚や友達に敏感な問題を聞かれることもありますが、文化交流と学習には「色眼鏡」をかけるべきでないと信じています。これほど多くの人がなお両国関係の改善に努力し続けていることに感謝しています。このような背景のもとで幅広い日本語学習者のため日本の言語と文化の知識の学ぶプラットフォームを築き、学習の中で成長させてくれて、日本に対する理解を深め、日本語学習のやる気をかきたててくれた皆さんありがとうございます。知識クイズ大会は単に選手の蓄えた知識を試す場ではありません。より重要なのは私達が知識の蓄積と文化の理解を通じて自分の独特な人格、気質、道徳や考え方を形成できることが期待されているのではと思います。 自己表現の舞台を提供してくださった主催者、賛助者の皆さんに、私を信じて参加のチャンスをくださった先生に、一心に指導する先生方に、サポートして励ましてくれたクラスメイトとチームメイトのみんなに、バックで支えてくれた家族に感謝しています。家族や先生に自分を誇りと思ってもらえることが本当に一番感謝できたことです。自信を持たせてくれてもっと良い自分になるためいっそう努力するきっかけをくれたこの大会に、そしてまだまだ成長の余地や努力の必要なところを見つけさせてくれたこの大会に感謝しています。質素な時間の中で静かに開放され、光り輝けたことにも。

「夜深風竹 秋韵を敲し、万葉千声みなこれ恨なり」という詩があるように、秋はいつも寂しくて索漠としていますが、イチョウの別れは自由かつ上品で気高く生き生きとしています。人生も同じように、いつでも最大の力を出し、最も優雅な姿を見せ最も美しい姿を「開放」するよう努力すべきです。今回の栄誉を私が前進し続ける力に変えて、質素な時間の中で蓄積、成長し、光を放ちたいと思います。

北京林業大学 崔詩雪 (学生記者)

初冬の桜 2014年笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会決勝戦 報道部傍聴記

 (2014年11月23日、ちょうど訪れた冬の寒さの中、ある特別な大会が北京大学の英傑交流センターで行われました。日本財団の特別賛助により北京大学と日本科学協会が共同で開催したものです。笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会は、目新しくもない名前ながら十年も続いて開かれてきました。今年は笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会が十周年を迎え、この記念すべき年に笹川杯は遂に中国の最高学府である北京大学にやって来たのです。今大会でも往時の輝きはそのままでした。 初冬が訪れたばかりの北京には秋の彩りがいくらか残っており、和服をまとった日本人は間違いなく冬のキャンパスで最も人目をひく景色になっていました。文化を包容し、積極的に学ぶ……こうした和の言葉は日本知識クイズ大会の支柱ともなっています。全国各地の大学生が北京大学に集まり、大会を通じて交流と友情を深めました。 首都大学メディア連盟の学生記者として今大会の報道部に参加できたことを幸いに思っています。 23日早朝、北京大学の李岩松副学長、日本財団の尾形武寿理事長、日本科学協会の大島美恵子会長を始めとする大会指導部全員が、今大会に参加した学生達と英傑交流センター前で記念撮影を行いました。寒風が吹き渡る中、正装の学生達は歯が鳴るほど凍えていましたが、一番すばらしい記念写真にしようと、素敵な微笑みと気品を保ち世界に中国の大学生の誇らしい姿を見せるべく努力していました。 北京大学の李岩松副校長は開幕式の挨拶の中で、感動を込めて次のように述べました。「笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会は中日青年を結ぶ双方向の質が高い舞台となっており、二国間の民間交流ルートとしてレベルの高いものです。日本財団が長い間にわたり中日両国間の理解と友情のため、北京大学の教育事業に重要な貢献をしてきてくださったことに北京大学は感謝しております。北京大学は引き続き日本財団、日本科学協会と手を携えて、若い人材の育成のため、中日両国を繁栄・発展させるため共に努力していきます。」その後、日本財団の尾形武寿理事長、日本科学協会の大島美恵子会長からもそれぞれ講話があり、今回のイベントに対する期待と中日の青年の友好的な往来に対する希望を話されました。 大会の正式開始前に、私達は学生報道部としてたくさんのメディアと共に会場そばのホールに招かれ、尾形理事長と大島会長の記者会見に参加しました。スマートな尾形理事長と優雅で雰囲気のある大島会長に対し、学生記者達は積極的に先を争って今大会に関するさまざまな質問をしました。尾形理事長と大島会長から面白くてユーモアのある回答を頂くたび、会見場から拍手が湧き起こっていました。学生記者が単刀直入に「中日関係を発展させるうえで現在最大の障害は何だとお考えでしょうか」と質問すると、尾形理事長は避けて通らず率直に自らの考えを述べられました。「中日関係の未来は期待に満ちた方向になると思っています。どうして中国と日本に今憎しみがあるのかというと、原因の大部分は相互の不理解に基づくものです。皆さん中国の学生が日本の若い人の生活、日本の文化を理解しないのと同じように、日本の学生も中国の若い人の生活を理解していません。お互いの印象の大部分はニュース、映画、テレビ、出版作品によるものですが、得てして芸術を通じて誇張されたものです。」尾形理事長はまた、「私は中日交流活動に従事して30年余りになります。初めて中国に来たのは1980年代だったと覚えています。ここ数年で中国は大きく変化していますが、より多くの中国の若者が日本と日本文化に対して興味を持ってくれるようにと望んでいます。実際、ここ数年してきている活動は中日青年の交流促進事業です」とも述べられました。大島会長もご自身の期待を述べられました。中国がここ数年の急激な発展で遭遇した問題の多く(スモッグなど)は日本が経験してきたものだとお考えで、日本科学的協会の会長として、日本の経験を中国と共有し、日本発の技術によるサポートを提供したいとのことです。 学生記者達からの質問はまだたくさんありましたが、時間が限られており、また大会も白熱化した段階まで進んでいたため、この印象深い記者会見はやむなく終了となりました。 大会の会場に戻ると、ちょうど団体の決勝戦が行われていました。さまざまな意地の悪い問題や奇怪な問題を相手に、各大学の選手達は大いに才能を発揮して、次から次へと奥義を繰り出しての大接戦となりました。最後の栄冠は北京大学と洛陽外国語大学の2チームいずれかというところまで固まり、場内はぴりぴりとした雰囲気に包まれました。最後の早押し問題では、誰が回答権を奪取するのかを場の全員が息を殺して見守っていました。最後の回答権を獲得したのは意外にも南京工業大学の選手でした。その瞬間に結果が決まり、洛陽外国語大学が5点差で北京大学を抑えて今大会の団体戦チャンピオンに輝きました。 大会の終了後、すぐに授賞式が行われました。団体戦の上位3チームは洛陽外国語学院、北京大学、南京工業大学が獲得し、東華大学の馬羽潔選手ら6人が個人戦の上位3名を獲得しました。今回の受賞者は全員8日間の訪日学習活動に招待されます。閉会式では李岩松副学長、尾形理事長、大島会長からそれぞれ講話がありました。来賓の日本の木寺昌人・駐中国大使も受賞者への祝辞とこのイベントへの賛意を述べられました。中日関係が緊張しだしてから初めて日本の駐中国大使が出席した公的イベントだとのことです。 授賞式が終わるともうお昼にさしかかっており、北京大学農園レストランで主催の北京大学から全参加者に美味しい昼食がふるまわれました。 大会も顔ぶれも忘れがたいものになりました。笹川杯大学生日本知識クイズ全国大会はすでに閉幕しましたが、遥か遠い日本からの友情はとこしえに生き、時を経ていっそう新たなものとなるでしょう。11月は初冬であり、日本でも桜の咲く季節ではありません。しかし桜は冬の厳しい寒さを経験してこそ春に甘い芳香を放つことができるのです。中国と日本の関係もそうです。「冬来たりなば、春遠からじ」という句を引いて結びにします。

南京工業大学 日本語学科 周倩 (団体戦3位)

 (10月中旬うちの大学で行われた第一回日本知識クイズ大会の司会者を担当したきっかけで、日本に関しての知識が色々分かった。十分の準備が必要だと思っている。  北京に着いてから今度の参加者が非常に多いことが分かり、実に心細かった。でも、もう決まっているから私たちも頑張らないといけない。  予備戦は明日(22日)の午前にすることはくじ引きしてから分かった。第三組だった。第三組なので、前の選手たちの結果、状況を知り、私たちにとって参考にすることができる。必須問題なら、できるだけ全部の問題を正しく答える必要がある。一問や二問間違っても焦らないことが大切だ。必須問題が終わると、早押し問題に入った。今度北京大学でのクイズ大会は早押しの機械が使われ、いいタイミングで押さないといけない。そのため、どうやって押せばいいかは知っておいたほうがよい。簡単で自分が正しく答えられる質問でも冷静に対応しなければならない。そのタイミングより早く押すと減点されることはよくある。  事前の準備が重要だ。日本人の先生が毎週補修してくださったおかげで、いろいろ分かるようになった。それだけではなく、具体的な質問の答えのほかに、選択肢も調べたほうがいい。補修が終わってからも復習する必要がある。  次に、協同が必要だ。私たち三人はそれぞれ得意な分野があり、協同して答えることが役に立つ。今度雑学の部分は難しく感じられた。  自信を持つことも大切だ。競争相手はうちの大学より有名な大学でも、自信をもって頑張ってください。色々準備したので、自分を信じることが重要だ。  質問をよく読む必要がある。クイズ大会はただ知識を考察することではなく、冷静で真剣に対応する態度も忘れてはならない。「東京では、人々はどちらを空けて立ちますか?」という問題がある。我々は多分すぐどちらに立つことが分かると思いますが、どちらを空けることではなく、「左」か「右」か間違ってしまう結果になる。簡単な質問であるほど用心深く注意することが重要だ。  日々の勉強を重視しないといけない。ある言語を習うにはその文化も学ばなければならない。今度のクイズ大会もそうだが、ほかの方式を通してもよい。ニュースを聞いたり、ドラマを見たりするのもお勧めだ。  勉強するとともに考えることも重要だ。考えたら調べたいものがあると思い、卒論を書くときに、使えるアイディアが湧いてくるかもしれない。  今回はこんないい成績が収められるとは思わなかった。日本に見学に行くことができ、実にうれしい。

南京工業大学 日本語学科 謝倩冰 (団体戦3位)

-知識の力-

 (今回の大会は笹川杯の歴史上でもっとも大きな大会なので、参加したチームが多いだけではなく、中には強いチームも少なくない。全試合を通して、「強そうに見えるチームは本当に強いとはいえない。自分自身を信じろ」という言葉をしみじみと感じていた。運がよいのはもちろんあったが、試合の前にいろいろな知識をじっくりと覚え、試合の時にあせらずに冷静に判断したことが、成功につながったと思っている。
 出題の形式から見ると、今回出た問題はほとんど選択という形(個人の決勝戦のみに選択なし問題がある)なので、正解率が相対的に高まるでしょう。
 ○・×問題には、一見すれば相当簡単な問題には、きっとわながあるでしょう。すごく易しい問題があったら、興奮せずに、ゆっくりと問題を読んだ後、判断したほうがいいと思う。例えば:  現在の千円札に印刷されているのは遺伝学者の野口英世の肖像である。(○・×)  日本の歴史上では始めてノーベル賞を受賞したのは化学者湯川秀樹である。(○・×)    *以上の2つの問題の元問題をはっきり覚えていないので、意味は大体同じである。
 以上の2つの問題、さっと見れば、「千円札―野口英世」、「初めてのノーベル賞―湯川秀樹」なので、○にするのは当然であるが、もっとじっくりと読めば、「遺伝学者―野口英世」と「化学者―湯川秀樹」は間違いである。実は、本当に細かいところは間違っていて、しかも、違う部分にもし気をつけたらすぐ見通されるから、以上のような簡単すぎる問題と出会ったら、わなにかからないように、気をつけましょう。
 出題範囲から見れば、今回は文学や体育、政治、歴史、社会、地理、アニメ、音楽などの分野が含まれている。

1 文学の分野は範囲が幅広くて、よく考察される。例えば、一つの作品を出して、その作品のあらすじを選ぶことや、原文の一段落を取り出してこれはどこの作品からかを選ぶことなどは、よく考察される。文学に関する知識は、普段からしっかりと身につけるべきである。試合の前に、何冊かの日本の文学の本を抱え、苦しい時の神頼みをしたら、何の効果もないと思う。試合の時、必ず緊張するに違いないので、問題がスクリーンに映されたとき、もし問題が長かったら、頭が混乱するかもしれない。試合の前に見たことがあるのに、問題を読んだら頭が真っ白になって全然答えられない状況は少なくない。だから、普段の授業で、先生が教えてくれた知識をしっかりと覚え、興味ある作家や文学作品を探し、よかったら日本語版を読んだほうがいいと思う。それに、作品のあらすじに関して、YAHOOで探せばいい(もちろんこれも日本語版で)。もう一つの方法は、ある作家とそのスタイルを詳しく知ったら、たとえこの作品を読んでいなくても、その作品のスタイルをさっと読んで、誰の作品がすぐわかるでしょう。

2 体育に関する問題もよく出る。予備選の時に、体育の問題は連続的に出てきた。体育の中で、相撲や空手、サッカー、野球がよく出る問題である。

3 また、音楽に関する問題も数多くある。音楽の問題なら、中国語版と日本語版の両方ある曲はよく考察される。それに、ほとんどは世間に知れ渡っている曲である。今回では、SMAPについての問題はよく出たが、次回は多分嵐やAKB48に関することが問題になるかもしれない。

 以上は出題範囲のことである。試合の前の準備といえば、もっとも重要なのは、これまでの各回の試合問題を読むことだと思っている。前回に出た問題をそのまま出す可能性も高い。
 試合の時には、緊張せずに、限られた時間の中で、ゆっくりと答えたらいい。それに自信を持ち、チームメンバーを信じて、完璧なチームワークするのは大切だと思う。また、あきらめずに最後まで頑張り続けるのは、今回の試合で、私たちのチームが賞をもらったコツでしょう。

南京工業大学 向家瑶 (団体戦3位)

 去る11月23日、北京での笹川杯日本知識クイズ大会で「団体戦、第3位」という成績を納める事が出来ました。これも、偏に日頃からの先生方のご指導のお陰であります。改めて厚く御礼申し上げます。今大会を通して得た経験は以下の通りであります。

1、今回の知識クイズ大会の参加者は89校から延べ300人余りの人数に達しました。会場の運営は実に整然と行われていたのが印象に残りました。北京大学、清華大学などの名門校の学生達を前にして、「私にできるだろうか?」と弱気になりかけましたが、他の学生達も人間なのだから「自分が怖い時は、相手も怖い」はずであると、実力を発揮することのみに集中しようと考え直しました。

2、コンテストの出題問題は様々な分野に及びました。日本の政治、経済、歴史、地理、文学はもちろん、アニメやドラマなどのサブカルチャーの出題が多い点は特筆すべきと言えます。対策としては、団体戦のメンバー3人がそれぞれの分野に得意分野を持っている事が望まれます。その上で、「広く・浅い知識」を各自が補い合い、アウトプットできるように訓練する必要があります。

3、今大会「団体戦第3位」の成績を納める事が出来たのはに入ったのは、正に『3人の絶妙なバランス』が機能した結果であると言えます。「幅の広い知識力」、「機に発し感に敏なる対応力」、そして「チームワーク」の全てが上手く機能しました。
 私の最も重要な責務は、この経験を次に伝える事です。今回我々が勝ち得た栄光と感動を、後輩の皆さんに伝える事により、我が校の更なる飛躍に繋げる必要があります。その為にも、日本財団様による「日本周遊」を精一杯楽しんできます。今回は誠にありがとうございました。今後とも宜しくご指導ください。

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